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両親の金婚式

昨日両親の50回目の結婚記念日に合わせて金婚式が行われました。
非常に本格的なもので、いわゆる結婚式場の会場を借りて担当者も付き司会も入っているという念の入り様。
事前にきちんとした招待状まで来ていたのである程度の想像はしていましたが現地に行ってちょっとビックリ。
思った以上の本格的な祝賀会でした!
※写真や詳細は掲載しません。

実は私は当初から何か重要な「役」があると聞いていましたので、おおかた「ビデオ」「写真」などのカメラマンだとタカをくくっていたのですが、昨年末にその「役」がカメラマンどころの騒ぎではない「大役」であることを知らされ、ビビっていました次第です。

人前に出るのが苦手で仕事も裏方を選んで来ている私ですので、本番も押し迫った前の週の打ち合わせの際、ついに投げ出しそうになっておりました。さらに前日の土曜日も軽く投げそうに…。
そこを周囲に励まされ説得され(苦笑)よく考えたら両親の金婚式で私は長女ですから投げるとかそういうこと事態がありえないのですけれど、

「見世物になりたくない」
「さらし者はゴメンだ!」

という恐怖感があるのでした、私。
子供の頃オトナにかまわれ過ぎた私は、大々的に人に注目されたり検証されたりするのが苦手です!
出来れば忍者のように顔を隠してこっそり生きて行きたいと思っているぐらいだ。
しかしそんなことでは生きていけるわけないので、仕事ではそこは頑張っているけれどプライベートではぐうたらな隠者生活です。

ともあれ、無事に「大役」を果たしました・・・

感想。
弟は立派だった。(感動)
妹も立派だった。(感謝)
両親はラブラブ(笑)
父がサプライズで母に素晴らしい贈り物をし母も大喜び。
けれど弟が私たち兄弟3人からの贈り物を渡した時は母が泣いてしまった。
化粧が落ちるとアレなので泣かすプランはNGだったんだけど!

私は職業柄、人様の「生涯に一度だけ」の場面に多く立ち会っていて、それを特別なものと考えず粛々とミスなく執り行うことを自分の方針にしています。(この考えは今も変わりません)

今回ある意味自分が逆の立場になり「投げそう感」「逃げそう感」を味わい、励ましの重要さを知った。
またスタッフの人たちが笑顔で、しかし仕事は粛々とこなしているのを見て「プロは凄いな」と思った。
自分もそうであるし、またそうありたいと強く思っている。
人間誰しも一生に一度の大舞台でビビるのは当たり前のことだし、その成功を支援するスタッフ側が同じようにビビッていては上手く行くものも行かないからだ。
なので自分のポリシーは正しく、間違っていなかったのだけれど・・・

理論上は完璧でも人間には感情があるので、当事者になるとやはり冷静ではいられないのだった。
忘れかけていた感情を久しぶりに体感し、改めて痛感しました。



さて・・・祝賀の宴がお開きになり、実家に全員で改めて集合。いわゆる二次会?まあ家族だけですけど。
祝賀会は両親自らの主催で私たちは招待客でしたが二次会はお寿司を取ったりケーキを食べたりして和気藹々と過ごしました。

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ご近所で取ったお寿司。
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堂島ロールケーキ。

本当は両親に主催させるのではなく、私たち兄弟、というか長女の私がちゃんと会をやってあげるべきだったのだ!(今頃気付いたけど)

そうすれば私はいつも通りのポジションで会の企画制作・現場運営をし、ハイここでご挨拶の言葉、ハイここで祝電などとやっていたに違いない。そして撮影されたVTRを後から見て「オカンの着物は良かったけどオトンも紋付着るぐらいの気合が必要だったな」とか一人反省会をしていただろう。

家に帰って引き出物を開けてみたら、赤飯や記念品などに混じってこんなものが・・・
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讃岐の「おいり」

讃岐地方に伝わる伝統的な婚礼菓子でその歴史は丸亀藩初代藩主・生駒親正公の姫君のお輿入れまで遡るとか。両親は新婚旅行で四国に行っており、その時の思い出のお菓子なのだそうで、母が引き出物用に自分で取り寄せたらしい。

母は23歳で結婚。

母「昔は23歳ぐらいでお嫁に行かないと『行き遅れ』と言われたから、どうしても23歳のうちに結婚したかったの!」
父「結婚を申し込んだ後にそれを聞いて『そんなこと言われてもいろいろ都合が…』と思ったけどしょうがないから大急ぎで準備して(母を)貰って来た。』

両親の結婚裏話などあまり聞いたことがなく、へええええって言いっぱなしでした。(笑)

弟「父さんも大変だったんだなー、結婚を申し込んだ後の嫁さんの親はなんでああも『早く早く』と言うのかなあ。一切猶予を与えないよね?」
父「何でだろうなあ。こっちは貰う約束して一段落ホッとするけど、向こうはそこからがスタートだからじゃないのかな?」
弟「貰うって言う前から『いったいいつ貰いに来てくれるんだ!』っていう無言のプレッシャーもあるしな!嫁さん含め向こうの家族全員からのプレッシャーが凄い。」
父「金も無いし仕事も忙しいしどうやって段取りすりゃいいの?みたいな感じだったなあ。自分の実家に説明している暇もなく。」
弟「そうそう。結婚の仕方が分からない。」
母「(弟に)アンタも急に連れて来て『式の日取りも何もかも全部決まってるから当日来てくれればいい』なんて言ったけど、貰う側の親だからそうも行かなくて、大急ぎであちらさんのおうちに挨拶に行ったんだったよねえ?」
弟「そうなっちゃったのは悪かったと思ってるよ(苦笑)」

父「俺もなあ、おふくろとオヤジが『家もないのに名古屋の嫁さん貰えるのか?ホントに来てくれるんだろうな?』と念を押してきた。」
母「笑笑笑、嫁入り道具を全部揃えてもらってから『これだけ入る場所を何とか用意しろ』ってじいちゃんが言うから、お父さんもう大弱り(爆笑)だってアパートに住んでたんだよ、社宅かなんかで。」
父「で、オヤジとおふくろが『やっぱりそう来たか!くそー!もう親戚にも言っちゃったから後へは引けん!』ってなあ、上の兄貴たちまでぞろぞろ来て家探しだよ。そういう時代だったからなあ。」
母・私・妹「家は必要。」
父・弟「家はイランだろ、いきなりは。」
母・私・妹・弟嫁「いや、第一に家が要るでしょ家が。」
母「家が無かったら(お嫁に)来なかったよね!!」
弟嫁「ウン(笑)そうかも。エヘ!」

妹「だって家が無かったらどこに住むの。車とか自転車はどこに置くの。犬はどうするの!」
弟「車も自転車もう要らないだろ、歩けよ!犬はイランだろ金魚飼えよ金魚を!」
私「金魚はイヤ!猫がいい!」
父「そうやってな、家のために夜も寝ないで朝も早くから馬車馬のごとく働くことになるわけだよなあ。」
弟「そうそう、その結果、せっかく買った家に殆どおらん状態になる!今の俺がその状態だ。」
妹「いいじゃん!」
弟「いいじゃんじゃねえよ!」




次回、プラチナ婚式?ダイヤモンド婚式?
お父さんお母さんいつまでも仲良く、いつまでも元気でいてください。


余談
弟の子供(男の子)「ええええ、結婚するのに家がいるの?」
両親・私・弟・妹「いらない、20年先だろ?下手したらその頃には家が4軒余ってる。ここにいるみんな全員死んでて生きてるのはオマエだけだったりするよ。」
私「売るか貸すか自分で住むか、自由」
妹「だねえ、20年先だもんね。」
弟の子供「家は要らないからみんな長生きして!全部の家を売って僕が大きな家1つにするから、全員で一緒に住もうよ」
母「アンタはええ子だねええええ(涙)」
弟嫁「全員で?えええ、そ、それはちょっと・・・(苦笑)」
妹「そのパターンは理想かもしれないけど、来ないな確実に。お嫁さん。」
私「うん…。あああ少子高齢化の激流が我が家にも!!」

by fraterkouhou | 2013-01-21 08:49 | つぶやき

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