2012年 10月 31日
カフェタナカ区役所前店
区役所前店は名古屋市北区役所の南側、区役所駐車場の出入り口正面にあるお店で、民家の一階が喫茶店になっている作り。
区役所に早朝から用事があったので入ってみた。モーニングタイムです。
薄い半切りトースト二枚とゆで卵と季節のフルーツ、今は柿でした。
先日行ったダフネコーヒー本店ではトーストかゆで卵かを選べと言うあり得ない選択肢が示されていたのだけど、コメダが定着させた「最低でもトースト&ゆで卵」はやっぱり必須だよな、と再確認。
カフェタナカは名古屋城の北、いわゆる城北の地(私の地元)に1963年に創業した老舗の喫茶店で、城北店(本店)は名古屋の喫茶店のイメージをそのまんま形にした感じの正統派かつ骨太なお店でした。
フランス帰りの娘さんが始めたスイーツが人気を博し、カフェタナカの代名詞となってデパートに進出したのと同じ頃、カフェタナカ本店は静かにその歴史に幕を閉じ、本店の称号を娘さんがメインで仕切るスイーツ主体のお店に譲ったのだった。
私はカフェタナカ城北本店のカレースパが大好きで、土曜日の昼はほとんどカフェタナカでそれを食べていました。
今回初めて来たカフェタナカ区役所前店ですが、とんかつ定食、エビフライ定食、やきそぱ定食、やきうどん定食、さらにはカレーうどん定食と満腹系メニューがずらっと並んでいる。
どこにでもある普通の喫茶店が、タナカコーヒーを出すことによりカフェタナカの看板を掲げているだけなんだろうけれど…どこかで「もしかしたらまたあのカレースパが食べられるのか?」という淡い期待があるのは事実。
メニューにもイタリアンスパ、ミートスパに並んでカレースパが記載されてますからね!
スイーツにより知名度も上がり、新しいコンセプトで新しいお客さんを呼び込んだカフェタナカ…次はその知名度を生かしてフランチャイズに進出したのかなあ。
まあ時代の流れなんだろうけれど…できることならまたあの城北本店のまったりしたクラシカルな雰囲気を味わいたい。
まだ暗い真冬の朝6時に、一軒だけ開けていたお店がカフェタナカ本店。カフェタナカのお店はたくさん増えてきたけど6時からやってるお店はもう無い。
追伸
こんなノスタルジックなこと考えてるのは私だけかと思ったら、同級生と会うたびよくカフェタナカ回顧の話題が出ます。
またある会合で北区の社長さんたちとお酒を飲む機会があったんですが「カフェタナカは駆け出しの営業マンだったころ、毎日行ったなあ」「まだ暗いような朝もあそこの明かりだけがついていたね」とみんな言うんだね。
カフェタナカ本店はみんなの記憶の中でもやっぱりそういうお店だったんだなあと思った。
by fraterkouhou | 2012-10-31 10:47 | 食べ物