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はごろもとシーチキンの話

おはようございます。
ようやく自宅に戻り、MYパソコンでこれを書いております。

朝のサラダは
・レタス
・サニーレタス
・ブロッコリースプラウト

これをブレンドしたものの上に
・ミョウガスライス
・粉かつお
・男前豆腐ミニミニ1個
を乗せてかき混ぜ(苦笑)

・ミツカンのポン酢ジュレ
・GABANの黒コショウ
などを好き放題に掛けて食べるわけなんですが。

気分のいい時はこの上にさらにシーチキン80gを一缶丸ごと行きます。
缶を逆さにして全部!

80gという容量は少しでも栄養学などを学んだ人はすぐにぴんと来ると思いますが
さまざまな食品の成分を考える時のひとつの基準となる重量なんですね。
だからそれ自体を食品として考える時以外にも「素材」「材料」として考える時にも
使いやすくて便利なサイズなのだ。

このところはごろもシーチキン以外のツナ缶を差し入れしてもらって
大喜び(笑)あっちなみにシーチキンとははごろもフーズが作っている「ツナ」の登録商標であり
ツナ=シーチキンはないのだよ!
商品名=アイテム名と勘違いしがちなものには他にも
「テトラポット」「ホチキス」「セロテープ」がありますねえ。




さて本題・・・・・

シーチキンを作っているはごろもフーズってすごい会社で、
お客様センターの圧倒的な本気度には私も驚かされたことがあります。
以前にシーチキンの中に黒い木の枝状のものが入っていたことがあり、
なんだろうと思ってお客様センターに電話してみた。
そうしたらそれは話を聞く限り時々混入する魚の骨の一部で、
工場では目視確認(!)で取り除いているのだけどたまに入ってしまうらしい。
でも食品としては加工済みですから大丈夫です、とのこと。

そこからが凄い。

お姉さん
「ところで、お客様、誠に手前勝手なお願いで恐縮なのですがお手元のその黒い木の枝状のものを
わたくしどもにお譲りいただけないでしょうか?」


「え?」

お姉さん
「お話をお聞きしただけではその黒い木の枝状の物が本当に魚の骨かどうか分かりません、ですのでそれを私どもにお譲りいただけないでしょうか?」


「おゆずり~?」

お姉さん
「はい!お願いします!できましたら缶ごと、中身ごと、お譲り頂きたくお願いいたします。私たちはそれで勉強をさせていただきたいのです!」

商品を送れ、新しいものと交換する・・・・ということはよくある話だけど「お譲り」という語感の響きに何か自分が尊い行動をするかのような錯覚に陥り、普段はめんどくさがりでそのようなことをするはずもない私なのにそれを缶ごと送ることにした。

お姉さん
「ではこちらから宅配業者を手配しまして、ご自宅まで頂きに上がります」


「エエエエエエそうなの、いやそんなことしなくていいです自分で送りますから(恐縮)」

お姉さん
「(一歩も引かず)いいえ、では支店担当の者がご自宅に!」

このやり取りが続き、最後には私がお姉さんをどうにか説得しきることが出来ました(苦笑)
私は在宅率が低いので、宅配も支店の方もウチに来てもらってもどうしようもないのだった。
にしてもお姉さんの「その黒い木の枝状のものをどうしてもお譲り頂きたい!」という並々ならぬ情熱には
電話している私の方が「それならいっそ私が外出のついでにでも貴社支店に持参を・・・」と
つい言ってしまったほどの真剣さがあった。


で、その黒い枝状のモノと中身を出した缶(お姉さんは中身も欲しがったが私がさすがに躊躇して送れなかった)を指定の住所に送ってみた。するとほどなくお手紙とシーチキン3缶が届きました。


お手紙の中身が凄い!


それは単なる交換用シーチキンとお手数料代わりのおまけシーチキン発送のご案内などではなく
また、お客様センターからの定型文章による機械的なお詫びのお便りでもなく
メインは


自社の分析センターからの調査結果


なのだった。
あの黒い枝状のものが定規とマス目の台の上に置かれている写真(サイズが分かる)に加え分析結果が書いてある。

実はお姉さんとの「自宅に頂きに上がります問答」のやりとりの中で私は自分が子供の頃から長年に渡り恐らく人一倍シーチキンを食べていることなども会話の中でお話していました。
だからだと思うのですが、非常に心を打つ文面と共にこれ以上ないと思われる丁重なお便りが来たのです。
内容を転記したり掲載したりすることは常識外なので文意を適当に書きますと・・・・


長年食べていただいていて工場も社員も大変喜んでいる
そのようなお客様があってのシーチキンである
しかし私たちはまだまだの会社であり、これからもたくさんの勉強がしたい
そのため今回はよい勉強の題材を与えていただき感謝している
分析の結果やはり魚の骨と分かった
しかしお客様にご不安を与えてしまったことは大いに反省している
これからはますます厳しく目視検査をし、当該の缶を検査した部門にもそのような通達をした


みたいなことがちゃんとした人間の言葉(苦笑)で書いてあり、その文章は読み手の心を打つ、感動的なまでに美しい日本語で書かれているのだった。


それでいろいろと思ったのだ。
食品会社の場合、品質を管理するということは当たり前のことであり本業の本丸に当たる。
言うなれば、

工場勤務の者は髪を短くしろ!
5分後とに手を洗え!
異物は徹底的に目視で取り除け!
衣服は12時間ごとに新しいものに着替えろ!


みたいなのは形の違いこそあれ、普通にどこでもやってる対策と思うんですよね。
しかしお姉さんから分析センターまで一貫した「応対者のカスタマーサービス姿勢」というのは
並大抵の努力では実現しないに違いない。

お姉さんの本気度とお便りに含まれている必要情報の品質と、お便りの文面の本気度は
全て同じ水準、しかも超ハイクオリティなのだった。

はごろもフーズという会社はまぐろ漁獲量日本一で知られる静岡県清水のローカル会社であり
現在は世界に名だたる日本を代表するナショナルフード企業なのだけど
いい意味で、本当にいい意味で大企業然とした部分を感じさせない「お父さんとお母さんが一生懸命やっている小さな会社」感があるのだ。

お姉さんがあれほどの、自宅まで来る勢いの強い情熱で「黒い木の枝状」のモノを欲しがり
分析センターはそれを本気で分析してデータを取り文字通り勉強し
お便りはフォーマットに穴埋めするようなありがちなお客様向けレターなどではなくちゃんと人から人への「お手紙」以外の何ものでもなく。どうみても全てが

私と話し、私を知り、私に向けて、私に話しかけるように
私のためだけに特別に作られ発信された非常にパーソナルなものだった。
(と少なくとも感じさせるだけの要素が十二分にあった)
それは今、消費者と企業という関係の中では殆ど感じることが難しい、希少な体験だった。
だから感動したのだった。

この話は私のシーチキン人生(?)を歴史年表にした場合、「徳川家康が江戸に幕府を開く」ぐらいの太字で書かれる出来事であり、人に話すことがもったいないイイ話なのだけど、今日書く気になったのは携帯電話をなくしたことを発端とした

NTTドコモ

とのやり取りがあまりにも腹立たしかったので、ついこうした美しい記憶を引っ張り出して自分をなだめているという感じなのであります。
NTTドコモがどのようにムカついたか、についてはイイ話ではないので双方の見解もありますしここには書きませんが「えーと、なんでしたっけ、もう一度最初から話してもらえないですかね~♪」と笑いながら電話してくるドコモショップの店長は大丈夫なのかと思った、ということだけは書いておこう。
これは私の主観だからいいよネ!

携帯電話は無事復旧し、元の電話はどっかにいっちゃって多分車にでも轢かれて破損しているだろうと推測されるのだけどさ、そういったときに備えて契約していたサービスがうまく機能せず(それはいいとして)それが過去の事務手続きのミスであり、そのようなミスが何度も繰り返されており、ミスするお店はいつも同じで、そういうのはダメじゃん!と思うんだけど店長は何の危機感もないみたいないので・・・


正直8月16日から今日まで殆ど休んでなくて、本当に必要なこと以外をプライベートでは何一つ行っていないぐらいのタイトな生活を続けてきました。
世の中にはヒマな人がいて「食品会社を専門(?)にクレームを出し、代替商品をゲットする」ことに生きがいを感じている人や、「お金を払って商品を買った」というだけで上下関係の上位にいると勘違いする人も多い。

しかしシーチキンが食べれなくなって困るのは私のほうですし
電話がつながらなくて困るのはこれも私の方で、事実たった数時間つながらないだけで私は困った。(苦笑)
明らかにこちらの方が弱者なのだ。

けれど単体では弱者である1消費者の声も、あまりに適当に応対しているとやがて大きなウェーブになり
いまはネットという武器もあるために気づいた時には「不買」されて会社がアレしちゃうということにもなりかねない。会社がアレしちゃったら多くの社員やその家族が路頭に迷い、どんなに素晴らしい商品もなくなってしまわないとも限らないのだ。

シーチキンとはぶっちゃけ海から吊り上げてきたマグロを油につけて缶に入れただけだけの
とてもシンプルかつイージーな食品なのだろうけれど
シンプル&イージーだからこそ味や品質の差が歴然とする、ということもある。
ツナという食文化を日本に持ち込んだはごろもフーズ(当時は後藤缶詰製造所)は頑張っている。
だから私は「はごろもはパナソニック並みに、いやトヨタ自動車並みに評価されてもいい!」と
叫んでいるんだけどねッ!!

書いていたら食べたくなってきた。
今日もシーチキンを食べよう。




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by fraterkouhou | 2012-10-06 09:11 | 食べ物

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