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さようならLondon2012

初めてLondon2012という文字を目にしたのはいったいいつだっただろうか?

その頃の私には2012年なんて果てしなく遠くの未来か、想像もできない先の先の予定のように思われた…。

私はまた今回も観客としてテレビで閉会式を見ている。

ああ~
正直いろんなことを思うよ!
そりゃあ思うさ!ねえ!

ROOKIESというドラマは、ワルな高校野球部員たちが良き指導者との出会いにより本気で全国大会(甲子園)を目指し、それを実現するというストーリー。

あのドラマは、事実上「甲子園に出場」したところで終わっている。
※厳密には出るには出たけど早いとこ負けてきたんだろうなあという暗黙の描写があるが。

今回思ったのは、五輪って出るだけでなく出た以上は結果を求められる…。
そう、○○年ぶりの決勝進出、○○年ぶりのメダル、○○五輪以来の…、お家芸復活…、記念すべき○個目の…、○大会連続のメダル…といったフレーズだ。

勿論良い結果ばかりでなく、○大会以来維持してきたメダルを失う、とか○年ぶりのメダル無しとか、自らの手で記録をストップさせてしまったアスリートもいる。

これはもう、レベルは違えどよく分かる!大会連覇記録を阻止された時…例えば日本リーグ7連覇ならず、国体連覇記録中断、とかね。

負けたダメージ以前に
「ああああやっちまった~ヤバい!!」
という感じになる。
一方で
「これで肩の荷が下りた…。」
という安堵感もあったりするのは事実。

いつかやってくる記録ストップの瞬間。それを自分たちの手ではしたくない、それだけは避けたい!!
という壮絶なプレッシャーを背負って戦うのだ…。

柔道の金とかさ…、あのプレッシャーはヤバいと思う。篠原監督日に日に頬がこけて寝てないのがありありと分かったし、多分柔道協会とかにギトギトにカツ入れられて死ぬ思いだったんじゃないかな…。

好成績を残せなかった各種競技や各種種目では早くも粛清の嵐が吹き荒れていて、閉会式を待たずして既にスタッフの去就が囁かれている。

選考方法の再考を検討せよ…
トレーニングが時代遅れだ!…
選手村での過ごし方に問題が…
スタッフの考え方の違いが…
次世代の育成が間に合わず…
新ルールへの対策不足…
コーチ陣が選手の能力を引き出せてない…

毎日毎日たくさんの敗因や理由が付け加えられ、それらはすべて次の大会を目指す人々への新たな課題となり、更なるプレッシャーを生むのだろう。


2012年・金7 銀14 銅17
2008年・金9 銀6 銅10
2004年・金16 銀9 銅12
2000年・金5 銀8 銅5
1996年・金3 銀6 銅5
1992年・金3 銀8 銅11
1988年・金4 銀3 銅7


でもこれを見て思った。
日本は確実に強くなっているし、確実に頑張っている。
試しにアテネ2004の記録を敢えて削除してみよう。


2012年・金7 銀14 銅17
2008年・金9 銀6 銅10
2000年・金5 銀8 銅5
1996年・金3 銀6 銅5
1992年・金3 銀8 銅11
1988年・金4 銀3 銅7

結論:アテネで取りすぎた…。
そのため本来誉められるべき選手が全然誉められず、可哀想なことに!

小さな島国に1億人が住む日本が、スポーツ不況の中から送り出したアスリートたちは、日の丸を背負い本当によくやったよ!

スピードや体格がものを言う競技において、一昔前まで日本はただの1勝もできないのが当たり前だった。

堂々たる成績だと、私は思うけどね!


世界共通の衛星中継映像に、吉田沙保里がずっと映ってるなあ。

五輪に出られなかった競技も
出たけど勝てなかった競技も
勝ったけど金が取れなかった競技も
初めて金を取った競技も
ずっとずっと金しか取っていない競技も

皆同じ4年間のキャリーオーバー、またしても4年が始まるのだ。

さようならLondon2012_a0275715_921481.jpg

by fraterkouhou | 2012-08-13 04:56 | 時事話題

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