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歳月人を待たず

あのときああしておけば良かった…
もしあのときああしておけば今頃どうなっていただろうか…

誰にもそういう出来事があるだろうと思います。

人はやはり臆病で弱い生き物だから、いまあるものを捨てて新しい選択をすることはなかなかできないのです。

ましてやそれが先の見えないものだったり、自分以外の誰もが止めるようなことだったりした時
人はどうやってそれを振り切って突き進んだり、あるいは自分の気持ちを押さえ込んでそれをあきらめるのでしょうか?

ひとつ言えることは、一度手を離して諦めたら、それは二度と取りには戻れないということです。

自分勝手に都合よく後から取りに戻っても、手に入れることはできないのです。
今しかできない、今こその決断に躊躇し、後ずさりした瞬間にそれは遠くに逃げていき、二度と手が届かないものになります。

本当に、人はいったいどれほどの分かれ道に立ち、右か左かを悩んで選び、その結果に苦悩するものなのだろうか?

一方通行で後戻りのできない荒れた道で心折れて、もういやだ、もうダメだ、もう帰りたい、もう逃げたいと思っても
同じ場所には二度と戻ることはできません…もう一度あの分かれ道に戻りたくても、後ろにはもう道が無くなっている。

その時にやっと、
唯一出来ることは、選んだその道の正しさを自らの手で証明するしかないのだと
いうことを知るのだと思う。

それが出来ないとき、自分は間違っていたのではないかと苦悩するのだけど、そうじゃない…まだ道の途中なんだ、前へ前へと道は続いていて
進む限り、歩みを止めない限り何度でも繰り返しチャンスがあり、荒れ野を切り開く道を選んだ者にだけ挑戦することが許されるのだと
いったいどうやってそれを知らせてあげたら良いのだろうか?

私の人生もまた迷いと失敗と苦悩の連続であり失ったものも限りないのだけれど、泣いても笑ってもどうしたって昨日には帰れない。

本当にもう、今を生きるしかないのだ、と思うのに…あの日に帰ってやり直せたらどんな人生だったんだろう?と思ってしまう夜がある。

自分が選ばなかった、選べなかった人生を歩んでいる人の姿を見て、うらやましくて仕方がない時もある。

気づくともう今年も半分が過ぎ、こんなに暑いのに秋の草木や虫があちらこちららに姿を表している。

なぜこんなに時間は早く過ぎていくのだろう?戻ることも止めることも出来ず、1日1日と加速していく人生の時計を前になすすべもなく…。

出会ったり別れたり、再び出会ったり
泣いたり笑ったり、時には憎んだり許したり、誰かを傷付けてしまったこともあるよ!

どうなって行くんだろう?
これでいいの?
明日は来るの?いつか夢は叶うの?
みんな今日の自分に問いかけている、私も同じ。

いろんな思いやいろんな出来事が次々に胸の中に溢れ出してきて、本当に、どうしようかってつくづく思う。

そういう気持ちは一人じゃないのだと、教えてあげたい。
私もみんなも同じなんだと、嘘じゃない本当だよと伝えてあげたい。

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大丈夫、大丈夫だよ
明けない夜はない
雨はやがて上がる

by fraterkouhou | 2012-07-20 23:45

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