恩送り(Pay it forward) 追記あり

私は何事も努力なくして成功は有り得ないと思っていますし、もっと言えば

欲しいものがあるならば
それと引き換えに何を差し出す?

という考え方に感じ入るものがあります。
まず、自分が欲しいものと同等あるいはそれ以上の価値のものを差し出さなければ、欲しいものを手に入れるための挑戦権すら得られない、と思っているんです。

つまり、代償と報酬。
代償なき報酬はないのです。


さて、私がずっと長い間、期間にして15年以上購読しているメルマガがありまして、それは350ぐらいのお話が毎日一つずつ、一年に渡って送られて来るものです、しかも朝5時という凄い時間に。

で、それを15年以上ローテーションしてずっとずっと毎日読んでいる。つまり一つのお話を15~16回は読んでいる計算です。

昔‥‥まだ私が若くて自分自身の未来も何も分からなかった頃、幸運なことに尊敬できる大人の人たちが周囲に沢山いて、その人たちの集まりに場違いながらも参加を許されていました。

ここに書ききれないほどのいろいろな経験を私は与えて貰ったのです。
例を挙げると、自分では到底買えない数十万のチケットを貰い、数日間に渡り世界的に著名なオーケストラの演奏を最前列で見せてくれた人、
競馬場やボートレースの馬主席や船主席でレースを観戦させてくれた人、
すっかり大人になった今でさえとてもじゃないけど払えない高級なレストランでホテルオーナー同席で食事をさせてくれた人、いろんな人がいろんなことを経験させてくれました。

私は何のお返しもできなかったのでただただ恐縮していました。彼らはみんな全く同じことを言いました。

「自分たちには返さなくていい、あなたが大人になったら、いつかどこかで誰かに、若い人に何かをしてあげて、自分のできることでいいから。」

その言葉は私の中に強く、深く刻まれました。



前置きが長くなりましたが、今日のメルマガの中身。


『ただで何かを得ようとする人は、たいてい、損をするだけで何も手に入れることができません。』

自分が受け取ったものと、同価のもの差し出すことなく、
何とか人生を切り抜けられると思っているような人は、
人から騙し取ろうと苦心した割に、
ほとんど何も手に入れられないことに、いずれ気づくでしょう。

人生には、「得失の公平な分配」という面白い性質があります。

それは最終的に、人生において、
 “ 自分が与えた分だけ必ず自分に返ってくる ”ということです。

実りある積極的な努力に時間を費やしましょう。
自分の時間と才能を惜しみなく与えたら、代償を払わずに、
何かを得ることを人生の最大の目標にしているような人たちから、一歩リードした存在になるでしょう。




そして今日たまたまCSで映画を見た。
それは pay it forward という映画です。

12才の少年が「クソみたいな世界」を変えようとこういうことを考えて実行する。

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一人の人が3人に良いことをする。
良いこと、の中身はその人の力ではできない、誰かの救いが必要で、しかもしてあげる側から見ても簡単ではなく実行には勇気が必要な、難しいこと。

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これをすることで世界は変わる!と主人公の少年は信じて、実行していくのです。


シビアな点から見ると、この世は因果応報であり、為した悪事と我が身に跳ね返ってくる凶事はバランスが取れている。

恐らくは‥‥良いことの貰いっぱなしも、悪いことのやりっぱなしもないのだろうと思います。

自分で書きながらも自分自身、凄く納得できるわ‥‥



少年は言います。


誰しも自分では解決できない悩みがあろうけれど、それは自分だけじゃない。
その人には解決できない問題でも自分なら助けてあげられるかも知れない。

もっと周りの人の心の声に耳を傾け、気を配ろう、どうせ無駄だ、不可能だと諦めたら負けなんだ。


と。

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When someone does you a big favor,
don't pay it back
PAY IT FORWARD

もし誰かがあなたに何か素晴らしく喜ばしいことをしてくれたら
あなたはその恩をその人に返すのではなく
他の人に何かをしてあげなさい

back(恩返し)ではなく
forward、つまり転送、先送り。


日本ではこれを古くから
「恩送り」と言います。

恩送りと因果応報、そして
代償と報酬


今日はいろいろなことがあり、メルマガもこんな中身だったしたまたま見ていた映画もこんなんだった。

まるで私に
今。考えろ!今すぐに!
そして行動しろ!
と何かが呼び掛けているかのようです。



ちなみにpay it favor は映画の中の話だけではなく、それ以前からある考え方で、
PIF運動、という呼び名で欧米を中心に世界中で地道に行われています。

名をあげるためでも、利益を得るためでもない無償の善意の連鎖ですから、誰にも知られず行われていることが多い。

以前も書いたことがありますが、生まれながらにして王族や貴族など身分の高い人の義務とされている社会的活動(ノブレスオブリージュ)、また音楽や芸術、スポーツなどの才能に恵まれ成功を得た人、最近では実業家など社会的成功者も含め「天から与えられたもの」への感謝をいかに形にして返していくか?
という考え方の広がりとともに、このPIF運動も再燃の動きがあるようです。


親切な行いをし、お御礼を言われたら
「お礼は次へ送ってください」
また親切な行いを受けたら、
「このお礼は次に送ります」
と、必ず言おう、ということです。


興味のある人はpay it forward で検索してみて下さい。




追記

この記事、興味を持ってくださった方が多いようですのでもう少し書いておきます。
日本では江戸時代の寺子屋に関する資料にその記述が見られる。

「(略)利口な奴、立派な奴、健気な八つや九つで、親に代つて恩送り。お役に立つは孝行者、...(略)」 
(出典『菅原伝授手習鑑』「寺子屋の段」


また近年の状況としては、「親切をしてくれた当人へ親切を返そうにも適切な方法が無い場合に第三者へと恩を「送る」。恩を返す相手が限定されず、比較的短い期間で善意を具体化することができるとしている。 社会に正の連鎖が起きる。」という考え方が英語圏で広がりを見せています。

(考え方)
Pay it forward or paying it forward refers to repaying the good deeds one has received by doing good things for other unrelated people.

この”Pay it forward”をテーマに小説『 ペイ・フォワード 可能の王国』が書かれ、後にこれを原作として映画化されたものがこの記事で紹介した映画です。
この本のアイディアをもとに「ペイ・イット・フォーワード財団」という財団法人も設立され、学校の生徒、親、教師に、このPay it forwardの考え方を広める活動をしているとのことです。

日本で言う恩返し、を英語で言うと、repaying for kindness (親切を償還する)という表現になる。
pay を「払う」という意味で認識している日本人としては 「re-pay」は 払い返す、もう一回払う、という意味に取ってしまいがちですよね。

この Pay it forward 運動には公式アプリもあって(英語)、世界中でこの運動をしている人たちのリアルな動きを見られて、自分自身のアクションの記録も取れるなどなどなかなか興味深い。学校教材としても活用されていて、夏休みや冬休みの之宿題になっていたりもするのもうなずけます。
ツリー型の思考は日本の「恩送り」に比べ、よりシステマチックですね。
何よりもこれ、記録として書かれている行動の記録全てが「こんないいことをした」という善行の記事なので(deed)、そしてどれも世界中の普通の人々の普通の言葉で書かれているので、寒い冬にはぴったりな気がする。

とりあえず読んでるだけですけど!!!
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by fraterkouhou | 2013-12-18 21:59 | つぶやき

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