2012年 10月 29日
光と陰
光が強くて明るいほど、その影ははっきりとした輪郭で現れる。
大抵の人はみんな輝きを目指し光に集まるけれど、その時の自分の影の濃さには気づいていない。
それどころか、真上から注ぐ強い光は影を徹底的に短くしてしまうから、人は影の存在すら忘れてしまう。
皮肉なことに光に背を向けて初めて人は自分の影を見ることができる。
あんなに輝いていたものが低い位置に降りて傾きかけたとき、人は影の長さでそれを知る。
by fraterkouhou | 2012-10-29 08:40 | つぶやき